外科の種類について

外科は種類が多くて、よくわからないという看護師もいるのではないでしょうか。外科は細分化が進んでいる分野であり、細かく分かれているが故に、種類が把握しにくいのは事実です。しかし、外科は大きく分けると、一般外科と専門外科の2種類の分類できます。

一般外科とは、腹部にある消化器系を中心に、幅広い領域を担当する外科のことをいいます。一方、専門外科は、範囲を定めて特定の部位の疾患にターゲットを絞り、手術や治療を行っていきます。そのため、専門外科は、およそ20もの分野に細分化されています。多くの方が「外科は種類が多くてわかりずらい」と思うのは、この専門外科の種類の多さが原因になっているのでしょう。

専門外科には、脳やせき髄などを対象とする脳神経外科をはじめ、骨・関節・筋肉の外傷を中心に治療する整形外科、体表面の損傷治療や機能再建を行う形成外科(美容整形外科も含まれます)、新生児や小児に特有の外科疾患を治療する小児外科、呼吸器や心臓を治療する胸部外科、内分泌臓器全般に関する治療を行う甲状腺外科などが代表的なものとして挙げられます。

そのため、看護師として外科領域の仕事に就きたい場合は、多くの選択肢があるといえるでしょう。しかも、外科領域の仕事は、看護師の花形ともいわれており、やりがいを感じられます。しかし、専門性が高いため、医師と同様に看護師にも専門知識が求められます。したがって、向上心がある方でなければ務まらない可能性は高いでしょう。